2026/07/05 11:32

(写真は、学生時代に訪れたパリ・ポンヌフ橋近辺)

予備校から美大までの思い出

美術の予備校では、デッサンに力を入れていました。静物モチーフを描く鉛筆デッサンや石膏像を描く木炭デッサン。動き続けるモデルを目で追いながらのクロッキーなどもありました。


武蔵野美術大学の造形学部油絵学科に入学してからは、アトリエに自分のスペースが割り当てられて、イーゼルがあり、毎日大学へ通いアトリエで絵を描くという幸せな時間を過ごしていました。


(左:故・前田常作先生他、3名の教授に絶賛された記憶のあるラフに描いた水彩画の自画像(本人はあまり理由がわかっていません)/右:ベートーベンのデスマスクの石膏の模刻)


(絵画組成の実習で描いたテンペラ画。好きだったアルブレヒト・デューラーの絵の模写)


大学では写真部に入部しました。ムサビ清里山荘での合宿や、大学に暗室があったので、そこでネガからプリントしたり、その頃は自宅のキッチンを暗室にしていたので、家でも引き延ばしプリントしていました。


大学の学園祭の展示では、ダンサーが動いている様子を撮影しモノクロにプリントして、カラーフィルムを重ねて幻想的に表現した作品を発表した記憶があります。他に彫刻科の人たちに混じって「小平屋外彫刻展」に出品したこともありました。2、3mの木材を使った作品を創り、「弧を描く」という題名をつけました。大きな作品でチェンソーを使って木を切り、ペンキで色付けしました。


海外へも行きました。パリへ行った時は、現代アートを展示しているポンピドゥセンターで見た作品に影響を受けました。学生時代に開催したグループ展では、パリで心を動かされたものや風景を撮影したモノクロ写真を印画紙に硬調に焼き付け、ウォーホル作品のように反復して並べた作品を展示販売しました。


4年生になると卒業制作にとりかかります。私は現代アートで表現することに決めて、ライトアートを用いたインスタレーションを展示しました。4年生の頃からパソコンにも興味が出て、Macを所有していた学友の家で色々教えてもらったり、映像を取り込んだ作品を作ったりもしていました。


学芸員資格取得のための実習は、当時憧れていた現代アートの水戸芸術館へ。実習中はレジデンスに滞在させていただいて、アメリカ現代美術界を代表する作家の展覧会開催までの様子を間近で見ることができ、とても貴重な経験をさせていただきました。


大学の4年間は創作においての試行錯誤の日々。色んな表現にチャレンジしましたが、まだ作家性というところには到達しないまま卒業することになりました。


芸術への旅路 03 へつづく